AI時代の翻訳者が持つべき「翻訳パターン資産」
近年、AI翻訳の進化によって
翻訳者の仕事のあり方は大きく変わりつつあります。
これからの翻訳者にとって重要になるのは
翻訳資産の蓄積
です。
その中心になるのが
Codex(翻訳パターンデータベース)
という考え方です。
Codexとは
翻訳の型や構文パターンを蓄積するデータベースのことです。
この記事では
- Codexを1000個作ると何が起きるのか
- 翻訳スピードはどう変わるのか
- AI翻訳とどう組み合わせるのか
について解説します。
Codexとは何か
Codexとは
翻訳パターンのデータベース
です。
例えば次のようなものです。
according to one embodiment
→ 一実施形態によれば
the present invention provides
→ 本発明は〜を提供する
X is configured to Y
→ XはYするよう構成されている
つまり
翻訳の型
を保存します。
従来の翻訳資産との違いは次の通りです。
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| TM | 翻訳履歴 |
| 用語集 | 単語の訳語 |
| Codex | 翻訳パターン |
つまり
TM=過去の翻訳
Codex=翻訳ノウハウ
という違いがあります。
特許翻訳はパターンの仕事
特許翻訳をしていると気づくことがあります。
それは
同じ構文が何度も出てくる
ということです。
例えば
- according to an embodiment
- the present invention relates to
- the invention further provides
- in another aspect
などです。
つまり特許翻訳は
構文パターンの集合
とも言えます。
そのため
翻訳パターンを蓄積するほど翻訳効率は上がります。
Codexが100個のとき
Codexを100個ほど作ると
まず起きるのが
定型表現の翻訳が速くなる
という変化です。
例えば
- 特許定型表現
- よく使う動詞
- 技術説明
などがすぐに出てくるようになります。
翻訳スピードは
10〜20%程度向上することもあります。
Codexが500個になると
500個くらいになると
翻訳の感覚が変わります。
多くの文章が
「見たことがある構文」
になります。
つまり
翻訳ではなくパターン適用
になります。
この段階になると
翻訳スピードは
かなり安定して速くなります。
Codexが1000個になると
1000個になると
次の変化が起きます。
① 翻訳スピードが大きく上がる
多くの文章が
既知のパターン
になります。
つまり
翻訳の多くが
検索+適用
になります。
② 翻訳品質が安定する
翻訳では
- 訳語のブレ
- 表現のばらつき
が問題になります。
Codexを使うと
翻訳パターンが統一されます。
③ AI翻訳と相性が良くなる
Codexは
AI翻訳と非常に相性が良い
です。
例えば
RAG翻訳では
原文
↓
Codex検索
↓
AI翻訳
という流れになります。
つまり
AI+翻訳資産
という仕組みです。
Codex1000は翻訳者の武器
翻訳者の資産は長い間
- TM
- 用語集
でした。
しかしAI時代では
- Codex
- 技術知識DB
- AIツール
が重要になりつつあります。
つまり
翻訳者の仕事は
データの仕事
になってきています。
Codexの作り方
Codexを作るときは
1エントリー1パターン
がおすすめです。
例
A continuing need for X exists
→ Xに対する継続的なニーズが存在する
exhibit high strength
→ 高い強度を示す
ツールは
- Obsidian
- Excel
- Notion
などで十分です。
まとめ
Codexを1000個作ると
翻訳は
作業 → パターン適用
に変わります。
つまり
翻訳の多くが
検索
↓
適用
になります。
AI時代の翻訳者にとって重要なのは
翻訳知識の蓄積
です。
その中心となるのが
- Codex
- RAG翻訳
- 翻訳パイプライン
です。
これらを組み合わせることで
AI時代でも強い翻訳者になることができるでしょう。
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